借景窓があると、眺望をより楽しめます。
最近、窓についてお話しする時、
『断熱』や『換気』をテーマにすることが多かったように思いますが、
窓には『採光』『日射(熱)取得』『眺望』などの役割もあります。
そこで今日は、『眺望』についてお話しします。
窓の位置や大きさによって、室内から見える景色は異なります。
天井に設ければ、青空や星空を楽しめます。
遠くの山々が見える場所に窓を設ければ、
デスクワークで疲れた眼や気分を休めることもできます。
このように、風景を楽しめる場所に設ける窓を『借景窓』といいます。
みなさん、借景として使えるのは風景だけではありません。
シンボルツリーやガーデニング、愛車のように、
室内から見たいものが敷地内にあれば、
そこに照準を合わせた窓があると楽しいものです。
もし、外からの視線を遮りたいなら、
高所や低所に窓を設置すると良いでしょう。
「大きな窓で遠くの景色を楽しみたいけどプライバシーも大切」
という場合、全体にマジックミラーフィルムを貼ると良いでしょう。
マジックミラーフィルムは、ガラス片の飛散防止や断熱にも役立ちます。
ただし、窓の種類によっては、熱割れを起こすことがあります。
また、ざらざらしたガラス、凹凸や曲面があるガラスは
密着できないので貼り付けできません。
ですから、フィルムを貼る前提で窓を設ける場合は、
対応する窓の種類や形状を確認しておきましょう。
そういえば、我が家の周辺では、ほとんどの家が、
在宅中もレースカーテンを閉めっぱなしにしています。
プライバシーを守るためには仕方無いことですが、
せっかく設けた窓なのに、
眺望や解放感を楽しめないのは勿体ないと思いませんか?
みなさん、窓の高さや大きさを調整したり、
フィルムなどを活用すれば、
プライバシーを守りながら眺望や解放感を楽しめます。
「庭の低い位置だけ見えればいいけど、窓は大きい方がいい」
という場合、目隠しシートで視線や採光量を調整するといいですよ。
では、また。