2023/11/01
見積書で気を付けたい『式』
■一式表示とは
業者によっては、内訳明細書に「数量:1、単位:式」
と記すことがあります。
これを『一式表示』といいます。
■別物に仕上がる可能性も…
例えば、断熱材について一式表示されている場合、
断熱材の種類も性能も数量もわかりません。
これでは、施主が求める断熱性能が得られるのか心配です。
例えば、施主がこだわりを持ってキッチンづくりをしたのに、
その規格や品番などが記されておらず、一式と記されていたら…。
思い描いていたキッチンとは全くの別物になる可能性も否定できないんです。
■説明を省く業者に注意
具体的な仕様や数量が明細書に記されていない場合、
業者は、メーカーやグレードを自分好みに調整したり、
金額を過剰に記載することができます。
工事内容や工事範囲が不明瞭になることも心配です。
内訳明細書の役割を理解した上で、
一式表示で済ませて詳細な説明を省く業者は、
トラブルが発生した時、誠実に対応してくれるでしょうか…。
一式表示の見積もりには、
そんなリスクが潜んでいることを覚えておきましょう。
一式の詳細について説明を得られた時は、
その内容を記録しておきましょう。