予算内で家づくりをするために
■土地
軟弱な土地は、地盤を改良するために
数十~数百万円の費用が発生することがあります。
また、相場より坪単価が安い土地は、
造成しなければ新築できない土地だったり、
ライフラインが整備されていないなどの理由で、
購入後に思いがけない費用が発生することがあります。
土地選びの際は、地盤の状態や土地の整備状況をチェックして、
購入後の費用負担を計画の範囲内に抑えましょう。
■建物
形や外観をシンプルにして、間仕切りや床面積を少なくすると、
予算を最小限に抑えられます。
しかし、あれもこれも我慢しては、せっかくの家づくりを楽しめません。
みなさん、
「個室は最小限で構わないが、家族でくつろぐリビングには妥協しない」
「広さは今の住まい程度までなら狭めても良いが、健康と安全は最優先で」
などのように、優先順位を決めて予算オーバーを防ぎましょう。
■設備
キッチンやユニットバス、トイレなどの設備の耐用年数は、
10~20年ほどです。
耐用年数と費用のバランスを考え、
必要不可欠な性能を持つ設備を選びましょう。
■借入可能額+無理な頭金=後悔
余裕のある返済をするには、『返済可能額』で予算を組むのが理想です。
しかし、金融機関は、
「この金額までなら貸せますよ(=これ以上は貸しませんよ)」
という借入可能額を提示します。
すると、
「予算を超えても、借入可能額までなら貸してもらえる。
頭金を増やせば、手持ち資金は減るけど予算を増やせる!」
と、予算を限界まで増やしたいという誘惑にかられることも…。
その結果、
住宅ローンの返済に追われて入居後の家計が厳しくなったり、
夫婦喧嘩が増えて新居での生活を楽しめなくなったなど、
後悔する声は少なくありません。
予算内で創意工夫をして、ゆとりある生活を楽しみたいですね。