ガス会社との無償貸与契約
前回お話しした付帯工事の中には、
水道業者やガス業者などの専門業者が行う工事があります。
施主が指名しない場合、施工業者が専門業者を選びます。
それが原因で、思わぬトラブルが発生することがあります。
その一つが、「ガス会社との無償貸与契約」です。
■無償貸与契約とは
新居でガス器具を使うには、
ガスメーターやガス給湯器などの設備が欠かせません。
それらの費用として数十万円必要なので、
初期費用を抑えたい方にとっては大きな負担となります。
無償貸与契約は、
「ガス工事の初期費用はガス会社が負担します。
ただし、契約期間内はガス会社を変更できません」
というものです。
■メリットとデメリット
メリットは、初期費用の負担を減らせることです。
デメリットは、毎月の請求額が高くなることです。
ガス会社が負担した費用は、ガス料金に上乗せして請求されます。
中には、実際の費用より割高に上乗せしたり、
施工業者への紹介料も加算するケースもあるとか。
契約期間が終わっても、契約者からの申し出が無い限り、
上乗せ分をそのまま請求し続けるケースもあるそうです。
■注意点
契約期間内に解約すると、違約金が発生します。
「解約するなら、これまでにかかった費用を全額返金せよ」
と請求されて訴訟に至るなど、解約に関するトラブルは多いものです。
そのため、ガス会社選びを施工業者に任せる場合は、
・無償貸与契約をするか
・ガス会社の信頼性や契約内容に問題は無いか
を確認しましょう。
複数のガス会社の無償貸与契約について、
比較検討するのも良い方法です。
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【編集後記】
■夫婦で共有しましょう
契約の当事者しか内容を把握していなかっため、
「契約期間を忘れた」
「ガス会社名も連絡先も分からない」
「契約書面が見当たらない・交付されていない」
などの相談を国民生活センターに寄せる方がいます。
新築すると、ガスの無償貸与契約以外にも、
住宅ローンやインターネット回線など、様々な契約を行います。
思わぬトラブルを防ぐため、契約内容は夫婦で共有しましょう。
それでは次回をお楽しみに!! (^0^)//~~