元利均等返済と元金均等返済
住宅ローンの返済方法には、
『元利均等返済』と『元金均等返済』の2種類があります。
返済方法を限定している住宅ローンもありますが、
フラット35のように、返済方法を選べる住宅ローンだと、
どちらにするか迷いますよね。
ところで、みなさんは、
元利均等返済と元金均等返済の違いや注意点をご存知ですか?
■元利均等返済
毎月、一定の金額を返済する方法です。
返済計画を立てやすいのが最大のメリットです。
とはいえ、返済当初は利息が占める割合が大きいので、
元金が減るスピードは、元金均等返済より遅くなります。
その分、総支払額は元金均等返済より多くなります。
■元金均等返済
毎月返済する『元金』は一定で、そこに利息が加算されます。
そのため、返済スタート時の返済額が最も高く、
返済を重ねるごとに、毎月の返済額は少なくなります。
元金の減りが早いので、その分、
元利均等返済より利息の負担を減らせます。
「返済開始時の返済額でも無理なく支払える」
という方に適しています。
■家計に無理が無い方法で
「総支払額が少ない方がいいけど、
家計を考えると元利均等返済しか選べない…」
という場合、繰り上げ返済を活用しましょう。
繰り上げ返済は、早い段階で行うほど効果が高い方法です。
元金が減った分、返済期間を短縮したり、
月々の返済金額を減らすことができます。
ただし、金融機関によっては、
繰り上げ返済できる金額が指定されていたり、
手数料が発生することがあります。
返済スタート時の総支払額だけでなく、
繰り上げ返済計画も考慮して、
家計に合う無理の無い返済方法を選びたいですね。
【編集後記】
■試算といえば…
借入可能額や返済額について金融機関などに試算をお願いした時、
こちらが特に指定しなかった場合、
ほとんどが『元利均等返済』で試算してくれます。
そのため、住宅ローン利用者の中には、
「元金均等返済? なにそれ??」
という方もいます。(じつは私の身近にも…^^;)
返済方法を選べる住宅ローンは限られていますが、
「少しでもお得に返済したい」
「家計に余裕がある」
という方は、元金均等返済での試算も依頼してみては?