防災を意識した家づくり
■避けたい土地
・地盤が弱い土地
・河川の氾濫や津波の被害が想定されている地域
・土砂災害(土石流やがけ崩れなど)のリスクが大きい地域
・地震が発生するリスクが大きい活断層周辺
・液状化が発生しやすい埋め立て地や砂地盤
・周囲からの水が溜まりやすい低地
ハザードマップで調べると、ある程度のリスクを把握できます。
土地選びの際は、必ず確認しましょう。
■災害に強い建物
・凹凸が少ないシンプルな構造・・・地震の揺れを均等に分散できる
・耐震性能や免震性能が高い・・・倒壊リスクを減らせる
・気密性や断熱性が高い・・・猛暑による熱中症のリスクを減らせる
・太陽光発電システムや蓄電池・・・停電時も電気を使用できる
・エコキュート・・・断水時に数百リットルの水を確保できる(飲料不可)
・雨戸・・・風圧や飛来物から窓を守れるほか、断熱にも役立つ
■建物の中も一工夫
・造作家具以外の家具は固定する
・落下物や転倒物が少ない部屋を確保する
・取り出せないリスクを考慮し、非常用品は複数個所に保管する
・非常食や飲料の品質を保つため、直射日光を避け、
高温多湿になりにくい場所に収納スペースを設ける
・避難を妨げる恐れがあるため、避難経路上に重たい照明器具を設置しない
・雨戸が無い窓には、厚めのカーテンを設置する
・玄関には、避難を妨げる恐れがあるものを置かない(水槽や大きめの家具など)
【編集後記】
■防犯と避難
窓には様々な種類がありますが、玄関や勝手口を使えない時、
最も避難しやすいのは、窓の下枠が床に接している『掃き出し窓』です。
とはいえ、窓や庭に侵入犯罪対策をしていると、
万が一の際、素早く避難することができないかもしれません。
発生リスクを考えると、やはり防犯が優先でしょう。
しかし、避難経路を確保するには、防犯対策に何らかの配慮が必要です。
窓の配置や周辺環境に合わせて、より良い対策を探したいですね。